ギョーボット
行政書士のためのAIパートナーGyobot Blog
行政書士として仕事をしていると、知人、既存顧客、税理士、社労士、司法書士などから相談者を紹介されることがあります。
紹介案件は、最初から一定の信頼がある状態で話が始まります。そのため、通常の問い合わせより話が進みやすい一方で、「紹介だから断りにくい」「紹介元に気を遣う」「正式な依頼者が誰なのかを確認しづらい」といった難しさもあります。
特に注意したいのは、紹介元から聞いた情報だけで相談内容を分かった気になってしまうことです。紹介元は親切に事情を伝えてくれますが、その説明はあくまで紹介元から見た入口の情報です。
紹介案件では、最初の段階で紹介元から聞いた話と、相談者本人に確認すべき話を分けて整理することが重要です。
紹介元から「この方、建設業許可を取りたいそうです」「相続のことで困っているようです」「契約書を見てほしいそうです」と聞くと、行政書士側もすぐに業務内容を想定しがちです。
しかし、本人と話してみると、実際の相談内容が少し違うことがあります。建設業許可だと思っていたら、まず営業所や技術者の見通しを確認する段階だった。相続手続きだと思っていたら、親族間で意見が割れていて紛争性の確認が必要だった。契約書作成だと思っていたら、すでに相手方との交渉が始まっていた、ということもあります。
たとえば、紹介元から「相続の相談」と聞いていたため相続人や財産の確認に意識が向いていたものの、本人と話すと遺産分割をめぐって親族間の意見対立があり、弁護士への相談が必要になりそうな案件だった、ということもあります。
紹介元の説明が間違っているという話ではありません。紹介元は、相談者から聞いた内容を善意で要約しているだけです。だからこそ、行政書士としては、紹介元情報と本人確認を分けて扱う必要があります。
紹介元から聞いた段階では、たとえば次のように整理しておくと安全です。
紹介案件で最初に曖昧にしてはいけないのは、誰から依頼を受けるのかという点です。
知人が相談者を連れてきた場合でも、正式な依頼者は相談者本人なのか、会社なのか、家族なのか、法人の代表者なのかを確認する必要があります。紹介元が士業であっても、紹介元の顧客をそのまま自分の依頼者として扱えるとは限りません。
あわせて、誰の利益のために業務を行うのか、委任契約を誰と結ぶのか、費用を誰が負担するのかも分けて確認しておくと安全です。
また、紹介元がどこまで関与するのかも確認が必要です。単に紹介しただけなのか、今後も窓口として関わるのか、資料のやり取りに入るのか、報告を希望しているのかによって、情報共有の仕方が変わります。
紹介元が士業や既存顧客であっても、相談者本人の同意なく相談内容や資料の詳細を共有できるとは限りません。
紹介案件では、業務内容に入る前に、まず依頼者、連絡窓口、情報共有の範囲を確認することが大切です。
紹介案件は、人間関係があるため、費用や範囲の説明が後回しになりやすい傾向があります。
しかし、「紹介だからとりあえず見ておきます」「できるところまでやってみます」という進め方をすると、あとで受任範囲が曖昧になります。行政書士として対応できる範囲、他士業の関与が必要な範囲、追加費用が発生する可能性、本人に判断してもらう事項は、早い段階で整理しておく方が安全です。
たとえば、相続や成年後見に近い相談で紛争性が見える場合、税務判断が必要な場合、不動産登記が関係する場合、契約書作成でも相手方との交渉や紛争対応が含まれる場合には、弁護士、税理士、司法書士等との連携が必要になることがあります。
受任前には、少なくとも次のような点を確認しておきたいところです。
紹介案件では、本人との面談前に、知人や紹介元とのやり取りが先に発生することがあります。
このときの会話は、正式な相談記録とは別に、初動メモとして残しておくと役に立ちます。「紹介元からはこう聞いた」「本人にはまだ確認していない」「紹介元に追加で聞くことがある」といった状態を残しておけば、本人との初回面談で確認すべきことが見えやすくなります。
注意したいのは、紹介元から聞いた内容を本人確認済みの事実として扱わないことです。会話ログに残す場合も、「紹介元情報」と「本人確認事項」を分けておくと、あとから見返したときに混ざりにくくなります。
初動メモには個人情報や機微な事情が含まれることがあるため、保存場所や共有範囲にも注意が必要です。
たとえば、初動メモとしては次のような形が考えられます。
Gyobot の会員向けチャットや会話ログは、紹介案件の初動整理にも活用できます。
たとえば、紹介元から相談を受けた段階で、「税理士の先生から建設業許可の相談者を紹介された。本人とはまだ話していない。紹介元から聞いた内容と、本人に確認すべきことを分けたい」と入力しておけば、情報を整理するきっかけになります。
ここで大切なのは、Gyobot に事実認定や法律判断を任せることではありません。紹介元から聞いた話、本人に直接確認する話、他士業に確認する話、次回面談までの準備を分けるための補助として使うことです。
紹介案件では、「紹介元に返答する内容」と「本人に直接確認する内容」を分けておくと、情報共有の範囲を誤りにくくなります。たとえば、紹介元には「本人へ直接確認します」とだけ返し、具体的な財産状況や家族関係、紛争の有無などは本人同意なしに共有しない、といった整理が考えられます。
紹介案件では、Gyobot上で次のような分類をしておくと実務に落とし込みやすくなります。
紹介案件は、入口の会話が複数に分かれやすい案件です。紹介元とのやり取り、本人との初回面談、追加資料の依頼、他士業への確認、見積り、受任判断がそれぞれ別の場所に散らばると、次に何をすべきか分かりにくくなります。
Gyobotでは、相談内容を会話ログとして残し、必要に応じて案件管理や予定管理へつなげる運用ができます。紹介元からの初動メモを残し、本人確認後に案件として整理し、次回面談や資料依頼を予定に置くことで、対応を頭の中だけで抱えにくくなります。
初めて受任する業務で不安がある場合は、初めての業務を受任した行政書士へ。ひとりで抱え込まない進め方とGyobot活用も参考になります。相談記録から予定管理までつなげる流れは、行政書士事務所の問い合わせ後対応を、相談記録から予定管理までつなげる方法でも紹介しています。
紹介案件では、紹介元との関係に流されず、記録、確認事項、次回対応を案件として管理することが重要です。
紹介元から聞いた内容を会員チャットで整理し、会話ログや案件管理、予定管理へつなげる流れを動画で確認できます。
紹介案件は、通常の問い合わせより信頼関係がある分、話が進みやすい一方で、確認漏れや受任範囲の曖昧さが起きやすい案件でもあります。
紹介元から聞いた内容は、入口の情報として大切です。しかし、それを本人確認済みの事実として扱うのではなく、本人に直接確認する事項、受任前に説明する事項、紹介元へ共有してよい範囲に分けて整理する必要があります。
Gyobot の会話ログや案件管理を使えば、紹介元とのやり取りを初動メモとして残し、本人確認、受任範囲、次回対応へつなげる流れを作りやすくなります。
紹介案件ほど、最初の信頼関係に甘えず、誰から何を聞き、本人に何を確認し、次に何をするかを記録しておくことが大切です。
知人や士業から紹介された相談を、頭の中だけで抱え込まず、紹介元情報、本人確認、次回対応に分けて整理してみませんか。
紹介案件を、曖昧なまま進めないために
紹介元から聞いた情報、本人に確認すること、受任前に説明することを分けて記録できます。会話ログや案件管理を使って、紹介案件の確認漏れを防ぐ運用を作ってみてください。
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